マネージドディスク(管理ディスク)の課金について

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皆さん こんにちは。Microsoft Azure サポート チームです。
本記事ではマネージドディスク(管理ディスク)について、その概要と課金に関する点をご案内します。

マネージドディスク(管理ディスク)の概要

これまでストレージ アカウントでディスクという概念でストレージを使用しようとした場合は、ページ BLOB を作成していました。
また VM 作成時の OS ディスクを指定する場合にも、ストレージ アカウントを設定し、使用していました。そのためストレージ アカウントとしての制限により、想定したような動作とならなかったりすることがありました。
何よりオンプレミスの HDD のような単独での取り扱いのしやすさを求める利用者の声も多く、それを実現するものとしてマネージドディスク( Managed Disk )が用意されました。

マネージドディスクはこれまでお客様が作成、管理しなければいけなかった ストレージ アカウントの仕組みの部分を Azure 側が管理するようになっています。
ユーザーは Azure ポータルからリソースとして “ディスク” を選択することでマネージドディスクを作成できます。そうして作成したマネージドディスクを既存の VM のデータディスクとして利用することも可能です。また現在では VM を新規作成する際には、 OS 用ディスクとして最初からマネージドディスクを作成して利用することができます。

マネージドディスクの種類

マネージドディスクには以下の様な種類がございます。それぞれの種類により、設定できる汎用性や、基本料金が異なります。
Premium SSD ・・・ ミッション クリティカルな運用環境をホストしている VM 向けの高パフォーマンスなディスク
Standard SSD ・・・ 一般的なアプリ利用や開発向けのバランスのよいディスク
Standard HDD ・・・ データバックアップや不定期に起こるアクセス向けのコスト効果の高いディスク
Ultra SSD ・・・ 最高性能のストレージオプションのディスク
※ ご参考:Azure マネージド ディスクの種類

マネージドディスクの料金の考え方

1. 基本的な課金要素について

管理ディスクは、以下に関連し課金が発生します。
・ ディスクの種類
・ マネージド ディスクのサイズ
・ スナップショット
・ 送信データ転送
・ トランザクション数
※ ご参考:マネージド ディスクの種類 - 課金

2.データ保持に関する課金について

保存しているデータに対する課金ですが、マネージドディスクの場合には、作成時に選択されたディスクのサイズによって料金が異なります。
そのディスク中に保存しているデータ量が多くても少なくても料金は変わりません。

見積もりでは 50 ~ 200GB 程度利用する予定ではあるが、余裕をもって 512GB のディスクを利用すると、保存しているデータ量が少なくても料金は 512GB のディスク金額に固定されてしまいます。そのため当初は少な目のサイズを選択し、後日利用量が増えて割り当てられたディスクサイズ以上となりそうになった時点で、制限事項等ございますがディスクサイズを大きいものに変更する、などといった対応が可能です。ただしディスクサイズを小さくすることはサポートされておりませんので、運用については十分ご検討いただければと思います。

なお、ディスクサイズの料金は月額になります。もし利用期間が 1 か月未満の場合には、月額をベースとして時間単位で課金されます。
マネージドディスクの種類や用意されているディスクサイズ、それぞれの料金などについては Managed Disks の価格 をご覧ください。

3. 各課金要素の使用量の算出の考え方について

3-1. トランザクション量

こちらはマネージドディスクの種類によって異なります。
ⅰ) Premium SSD
トランザクション量に対する課金はありません

ⅱ) Standard SSD
Standard SSD の場合は、I/O のブロックサイズが 256 KB を超える単位であった場合、256 KB をブロックサイズとしてトランザクションを計算します。
例えば 4KB 単位で I/O を行うアプリケーションがあったとすると、4KB は 256KB を超えないので、1GB 書き込み時のトランザクションは Standard HDD 同様に以下のようになります。

・ 1,048,576 KB / 4KB = 262,144 トランザクション

512KB 単位で I/O が行われた場合、512KB は 256KB を超過しますので、トランザクションの計算単位としては 256 KB が適用されます。

・ 1,048,576 KiB / 256KiB = 4,096 トランザクション

ⅲ) Standard HDD
ストレージ アカウントの場合と同じく、I/Oの際のブロックサイズがベースとなります。

3-2. スナップショット

スナップショットはディスクのバックアップイメージです。管理ディスクの通常の保存データの課金方式とは異なり、こちらは保存されたスナップショットのサイズに対して課金が発生します。

参考情報

Azure マネージド ディスクの種類
アンマネージド ディスクについてよく寄せられる質問
Managed Disks の価格

ご案内内容は以上です。
こちらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。